チェンマイは調査のために行ったので、残念ながら観光は隙間時間にしかできない。しかし、幸いにもインタビューは「カフェ」で行う。静かなカフェを探し、インタビューを行っているうちに、チェンマイのカフェ巡りをしたような気分になった。
中でも、チェンマイ大学院の現役学生が勧めてくれたチェンマイ大学農学部近くのブルーコーヒーは、何度も訪れた。空間も飲み物もおしゃれで、コーヒーはもちろん、紅茶とコンデンスミルクの紅茶ラテのような優しい味のThai teaや抹茶ラテもおいしい。
広大な敷地を持つチェンマイ大学なので、教育学部所属の共同研究者のペチャリー先生は、今回の調査で初めてこのカフェに足を運んだそうで、この新しく、おしゃれなカフェに驚いていた。
チェンマイのあるタイの北部はコーヒー豆の産地であることは知っていたが、現地の人たちがコーヒーを現在のように飲むようになったのはいつ頃だろうか。お茶文化とコーヒー文化はどのように発達したのか。初めてのチェンマイで、おいしい一杯のコーヒーを飲みながら私の頭の中で想像が渦巻く。
いつの間にか、今回のお土産は、チェンマイ大学農学部のコーヒー豆とタイ北部少数民族の方が設立したカフェのコーヒー豆でスーツケースがいっぱいになった。